自己署名SSLサーバー証明書の作成

自己署名のSSLサーバー証明書の作成方法を書きます。

前提条件として OpennSSL は普通に使える環境であるものとします。

■ 自己署名のSSLサーバー証明書とは

通常 SSLサーバー証明書は然るべき認証局(VeriSignとかジオトラストとか)が発行し、それには電子署名が施されており、コモンネーム(運用するFQDN=フルドメイン名)が確かなものであると証明します。
この電子署名を認証局にやってもらわずに自分で OpennSSL の機能で施すことが自己署名です。

自己署名の証明書は信頼性に欠けるとしてブラウザなどのクライアントソフトウェアではエラーや警告メッセージが表示され、フィッシングサイト、怪しいサイトであるような印象を与えます。
しかしながらデータの暗号化という観点だけを見れば認証局が署名したものと全く同等であり、暗号化の観点でセキュリティは劣りません。
ですからデータの暗号化が目的なだけなら自己署名でよい場合もあります。
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ワイルドカードSSLの申請

ワイルドカードSSLサーバー証明書の申請と設置方法を書きます。

(知ってる人には、何を今更な話ですが …)

前提条件として Apache / mod_ssl は普通に使える環境であるものとします。

■ ワイルドカードSSLサーバー証明書とは

FQDNのホスト名(サブドメイン名)の部分が何でも使えるSSLサーバー証明書のことです。

例)
www.very-cute.net
www2.very-cute.net
test.very-cute.net
demo.very-cute.net
shop.very-cute.net
hogehoge.very-cute.net
arecore.very-cute.net
...
など

これの申請方法、設置方法は、ワイルドカードじゃない普通のものとほとんど変わらず、CSRを作るときの1点だけが違います。

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SSLの申請と設置

SSLサーバー証明書の申請と設置方法を書きます。

前提条件として Apache / mod_ssl は普通に使える環境であるものとします。

■ 事前準備

(1) OpenSSLがインストールされているか確認

# openssl version

OpenSSL 1.0.0-fips 29 Mar 2010
などと表示されればOK.

インストールされていなければインストール
# yum install openssl

(2) 申請書、証明書の保存場所を作成しておく

Apache の conf のパスに移動して

# cd /etc/httpd/conf/

# mkdir ssl.key
# mkdir ssl.csr
# mkdir ssl.crt

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