Webサーバーの同時接続数と Google Analytics セッション数(訪問数)の違い

Webサーバーの同時接続数と Google Analytics セッション数(訪問数)の違いについて書きます。

■ Webサーバーの同時接続数とは

Webサーバー(Apache や Nginx)の同時接続数とは、同時アクセス数と言い換えてもいいですが、その言葉の通り Webサーバーに同時に接続しているブラウザ数(=ユーザー数)です。
これは表示されたページを眺めている人の数でなく、今まさにページを読み込んで表示している人の数です。

この数値はサーバーの負荷分析と必要十分なスペックを考察する上で非常に重要な値です。
同時接続数がいくらの時にサーバーのロードアベレージがいくらかはだいたい比例します。
サーバーがアクセスピーク時に瞬間的にどれだけの負荷に耐えられるかを決めるのは、瞬間的にどれだけの同時接続数をさばけるかにかかっています。

Webサイト運営の指標に1日のトータルのページビューや Google Analytics のセッション数やリアルタイムのアクティブユーザー数がありますが、これはWebサイト運営に必要なサーバースペックを決める観点からは参考程度にしかならず、本当に必要なデータは同時接続数です。

■ Google Analytics セッション数(訪問数)とは

Google Analytics のセッション数(少し前までの表現では「訪問数」)とは、Google Analytics のヘルプの解説ではこうなっています。

https://support.google.com/analytics/answer/2731565?hl=ja
https://support.google.com/analytics/answer/1257084?hl=ja

セッションとは、特定の期間にウェブサイトで発生した一連の操作のことです。

非常に分かりにくいですね。
もう少しわかりやすく言い直すと、

サイトにやってきたユーザーがある一定時間経過するまでの間、
サイトを見て回っているときそれを1と数えることにした上で、
そういう人が同時に何人いるか、という人数です。

そして、このセッションの時間経過は30分と定義されています。
つまり30分間にサイトを訪れた延べ人数ということになります。

■ Google Analytics リアルタイムのアクティブユーザー数とは

リアルタイム画面のアクティブユーザーの数は、最後にページを表示してから5分間(強)の間をアクティブと定義した上での、延べ、アクティブなブラウザ数(=ユーザー数)です。
つまり5分間にサイトを訪れた延べ人数ということになります。

■ Google Analytics は同時接続数を表示しない

前述のWebサーバーの同時接続数と、Google Analytics のセッション数やリアルタイムのアクティブユーザー数はだいぶ違います。

Google Analytics は、サイトへの訪問者の振る舞いに着目して分析したデータを表示しているので、サーバースペックを決める上で指標となる同時接続数には無頓着で、それをどこにも表示しません。
ですので、Google Analytics だけを見て、次に乗り換えるサーバーのスペックを考るとちょっと難しいです。

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