GoogleのGmailのIPv6逆引き判定が迷惑な問題

前に、SPFレコードでドメインの正当性を判定する方法が逆にスパムを増長させる問題について書きましたが、今回はさらに突っ込んでGoogleのGmailの厳しい判定が迷惑な問題について書きます。

参考)

一括送信ガイドライン – Gmail ヘルプ
https://support.google.com/mail/answer/81126

Googleだけに限ったことではないですが、Gmailはシェアが多いのでトラブルが目立ちます。

トラブルというのは【Gmailに送ると届かない】という問題です。
これはGmailが、迷惑メール対策として判定が厳しいためです。

Googleは最近、自分たちのガイドラインに【何が何でも従わせる】という強引なやり方をするようになりました。
事実、Googleのガイドラインに従わないメールはリジェクト(受信拒否)されるトラブルが多く、最近 Gmail / G Suite(旧 Google Apps)のメールに関して問い合わせが多いです。
仕事の取引先からの必要なメールでもGoogleのガイドラインに反していると届きません。
迷惑メールフォルダに振り分けられるならまだしも、勝手にリジェクトされて気付かないままになります。

上記「一括送信ガイドライン 」は厳しくて、このガイドラインに沿っていないサーバーはまだまだ世の中に多いと思われます。

特にこれ(以下引用)

IPv6 向けの追加のガイドライン

  • 送信元 IP には PTR レコード(送信元 IP の逆引き DNS)が必要です。また、PTR レコードで指定されているホスト名の DNS の正引き解決によって取得した IP と一致している必要があります。そうでない場合は、メールに迷惑メールのマークが付けられたり、メールが拒否されることがあります。
  • 送信元ドメインは、SPF チェックまたは DKIM チェックにパスする必要があります。そうでない場合は、メールに迷惑メールのマークが付けられることがあります。

意図せず、IPv6のIPアドレスを持っていてメールサーバーがそれに対応していて、逆引き設定していない/設定しようとしてもできないサーバーなんて世の中に五万とありますが、Googleはそれを拒否するようになったようです。

※2017/04/01現在、GMOクラウドやさくらの専用サーバーその他多くのレンタルサーバーがIPv6逆引き設定をすることができません。

困ったものですねぇ。
スパムメールを送る輩の方がこの辺の技術に長けているので、スパムはちゃんと届くという皮肉な現象があります。

■ postfix 対応策

vi /etc/postfix/main.cf

#inet_protocols = all
inet_protocols = ipv4  ★IPv4のみにする

これで IPv6の機能を殺してしまえばとりあえず大丈夫のようです。

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