qmail サポート終了、Postfix へ移行のご案内

qmail サポートの既存サーバーへの特別措置終了と Postfix への特別移行プログラムのご案内です。

■ 経緯と特別措置終了について

qmail は、1998年に本家がサポートを終了した過去のメールサーバーソフトウェアです。
当サービスの保守契約ユーザー様には、qmail サポート終了を約1年前にご連絡しており、特別措置として既存サーバーに限り、保守・障害対応を行ってまいりました。

お早めに postfixへの切り替えをご検討くださいともお伝えし、はや1年。

そこで、今回のご連絡は、この特別措置を終了するお知らせです。

【重要】

期限:2021年1月末日をもちまして、現在 qmail でメール運用されている既存サーバーにつきましても qmail に関する部分のみを、サポート範囲外とさせていただきます。

それまでに qmail の運用から、postfix への移行を強くお勧めいたします。(強制するものではありませんが、メールの部分でのトラブルがあっても調査、障害対応を受けられなくなります)

そこで、postfix への特別移行プログラムをご用意しました。

■ 特別移行プログラム

通常、postfix/postfixadmin を初期設定する場合に当サービスでは以下の処理を行うため以下の料金になります。

・メールサーバー初期設定 1,000円
・バーチャルメールPostfixAdmin 追加 2,000円
・ドメインお引越し定型処理 2,000円 x ドメイン数
(自サーバー内のメールアドレスのみ移転と同じ処理)

これらの処理を、2021年1月末日までの間、既存の qmail運用ユーザー様限定の特別移行プログラムとして

全作業込み 3,000円/1サーバー

でお引き受けいたします。
(メールのお引越し作業が無料になります)

★条件として、パスワードが以下に見合うことが必要です。
──────────────────────────────────
現在 qmail/vpopmail で設定されているドメインの postmaster および全てのメールのパスワードが 6文字以上で、そのうちアルファベットが少なくとも3文字以上、かつ _ アンダーバー以外の記号文字が使われていないこと。
──────────────────────────────────

記号とは !”#$%&'()=~|`@{}[]+*;:,./\<>? などです。

ですので、
もしご依頼の際には現在運用中の postmaster およびメールアドレスのパスワードを条件に合うよう修正してからご依頼ください。

★ご注意事項として、
・メールシステム移行中はメールが送受信できません。
(概ね1~2時間)
・移行作業前にサーバーのメールボックスにあるメールはなくなります。
(直前にPOP受信してしまってください)
・MySQLのレプリケーションを利用している場合はメールドレスも MySQLのレプリケーションの影響を受けで同期されます。

お申し込み期限:2021年1月20日まで
対象は、当サービス保守契約中の qmail運用ユーザー様です。

■ 保守契約外のお客様のスポット作業料金

上記はあくまでも当サービスの当サービスの保守契約ユーザー様料金ですが、これをスポット作業(保守契約せずこのときだけのピンポイントでの作業依頼)として請け負う場合は以下の料金になります。

・サーバー内調査費用 1,000円(作業が出来るか出来ないかの判断費用)
・メールサーバー初期設定 1,000円
・バーチャルメールPostfixAdmin 追加 2,000円
・ドメインお引越し定型処理 2,000円 x ドメイン数
(自サーバー内のメールアドレスのみ移転と同じ処理)

※サーバー内調査費用は作業を請け負えないとわかった場合でも頂くことになります。
※サーバー内調査では yum コマンドを使用しリポジトリにアクセスします。
※SSH接続ができて、完全な root権限(root になれること)が必要です。

qmail サポート対象外とします

今年から qmail をサポート対象外とします。

■ qmailとは

qmail とは、ライフサイクルを終えた旧式のメールサーバーです。
1998年に本家が開発サポートを終了しており、その後は有志によってのみ追加機能パッチなどが細々と出ておりましたが、さすがに昨今の時流には対応できていない過去の遺物になっています。
新しい驚異には対応できずセキュリティホール等の修正パッチもリリースされないため、特別な事情がない限り qmail は避けるべきです。

■ qmail の保守・障害対応について

2019年1月末をもって、当サービスでは保守・障害対応をしないこといたしました。
しかしながらどうしてもという事情がある方のために環境構築だけは特別料金で請け負う形を残しておきました。

・qmail/vpopmail/qmailadmin 構築

(メールサーバーをqmailにしバーチャルメール環境を追加します。ただしアフター保守・障害対応の対象外)
費用についてはこちらの料金表を参照ください。

バーチャルメールのジレンマ

ブラウザでメールアドレスが簡単に追加/削除できるバーチャルメールシステム。
便利ですが、これを導入すると別のことが制限されることもあります。

まず「バーチャルメール」とは何のことか説明します。

・バーチャルメールボックス
・バーチャルメールアドレス
・バーチャルメールシステム

こんな言い方で使われることが多くどれも微妙に違いますが、どれも概ね同じ類の話をするとき使う言葉で、バーチャルメールのメールボックス、メールアドレス、システムを指しています。

「バーチャルメール」とは?

メールのPOPユーザーがFTPユーザー(UNIXアカウントのユーザー)でなく仮想的なユーザー(大抵メールアドレスそのもの)でメールアドレスを送受信できることを大雑把に総称してそう呼びます。

これを当たり前と思っている人のほうが増えてきたような気がしますのであえて少し解説します。
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